Gear360(2016)をステレオカメラに魔改造する方法(失敗の巻)
ayaです。
Advent Calender用の記事です。
360動画向けのAdvent Calenderなのですが、360カメラのGear360(2016)をステレオカメラに改造した結果を紹介します。シンクロして二つの画像を取得しているはずなので、ステレオカメラに適していると考えたためです。
ですが、最初にお詫びしますが、画像処理の部分でうまくいきませんでした。改造する工程をお楽しみいただければ幸いです。
材料のGear360(2016)も分解動画が紹介されています。レンズ窓のリングを外してからは、プラスドライバで外せるねじを取っていけば、わりと簡単に分解できました。
フレキを開いてみるとセンサが一列に並び、しかも、間隔が70mmくらいで好都合でした。ほかにも同じような配置になる360カメラもありました。ステレオカメラへの応用を視野に入れているのかもしれません。
Gear360(2016)のレンズはSマウントではないのでピント調整ができなかったのと、ガラス窓を外すとピントがずれたこともあり、レンズを外して別のSマウントのレンズをつけました。
あとは、できなりでユニバーサルプレートを使ったり、可動式のステーをつけたり、平行化しやすいように水準器をつけたりしました。
動画撮影を試してみたところ、後ろに映っているテレビ画面のトランジションが左右同時だったので、シンクロ狙い通りでした。
しかし、残念なことが二つわかりました。
一つはセンサの向きです。無理しないようにレンズを配置した場合、90deg回転した状態になってしまいました。
もう一つは、取得画像がひずみ補正されてしまっている点です。交換したレンズは画角が80deg程度でひずみは大きくないのですが、周辺がひずまされていました。前後別々の画像撮影の時は補正されないのに、せめてdual fisheyeで出力されていたらよかったのですが、残念です。
後処理を試してみたいと思います。
追記
昨年末からphotogrammetryも試行錯誤しています。
360と同様に、空間をキャプチャする技術として興味深く追いかけています。
こちらは忘年会の後に試しに撮影した結果で恐縮ですが、ご笑覧いただけると幸いです。