いまさら?自作360カメラの作り方 作製編
ayaです。
Advent Calender用の記事です。
構成するカメラのセンサ解像度や画角と相談し、大まかな台数を決めますが、求める解像度によっては、もともと付属しているレンズの画角では実現できない場合があります。
前回の例の構成(HFOV185deg, VFOV120degのカメラを縦向き)の場合、360 / 120 = 3なので、4台以上はオーバーラップ増加に寄与することになります。とはいえ、無駄ではなく、ブレンディングやゴースト除去のためには必須な成分です。
逆に一度に撮影できる範囲を増やしたいときは、画角がさらに広いレンズに交換する必要があります。
レンズ交換式のカメラではなく、GoProなどのアクションカムの場合は、カメラを改造する必要があります。
大体のアクションカムは分解記事や動画を検索すると出てきますので、詳細は割愛します。基本的に、両面テープ止めされた部品は熱しながら上手く剥がすことと、ねじ止めされている部分を見えているところから外していくことになります。各人のスキルにより成功率は下がりますし、保証も効かなくなるので、改造は自己責任です。
GoPro(Hero5以降は未確認), Actioncam, Yi Camのレンズは、おおむね、Sマウントと呼ばれるM12 x 0.5のねじ構造で取り付けられていました。写真はYiCam 4K+です。
Sマウントはボードカメラにも使われていて、Alibabaで"lens M12 fisheye"などで検索するとたくさん出てきます。
センササイズと分解能、そして外形サイズで選択します。
送料や関税を除いて、1個5-7千円くらいです。窓口の人と簡単な英語でチャットすると、当日のうちに発送手続きまで進むぐらいスピーディーな対応です。
ただ、Megapixelレンズのところに1Mpix程度までのレンズしかないけど、同じ会社のfisheyeレンズのところを探すと8Mpix程度のレンズがあったり、
12Mと書いてあるけど実はM12のレンズのことで解像力は5Mpix相当だったり、
サムネールに表示されている価格と全然違う値段が見積もりで出てきて、質問すると「あれはサイトの運営会社に見せるための値段で、本当はこっちです」とか回答が来たりすることがあったので、取引は慎重に進める必要があります。
レンズを交換し、ピント調整したカメラを並べて、固定するリグを3Dプリンタなどで作りますが、一般的な工作技術なので、ここでは割愛します。
尻切れトンボですが、このあたりで失礼します。