ステッチ量産の一方法
ayaです。
Advent Calender用の記事です。
最近はオンカメラステッチや備え付けのステッチソフトと連動している360カメラが増えてきて、自作360カメラ→ステッチソフトのワークフローで処理する方は少なくなったのかもしれません。時代遅れな話かもしれませんが、よろしければお付き合いいただけると幸いです。
これはKolor社のAVP 2.6.2 windows版の話です※。
同じシーンで複数カット撮影している場合、カメラ条件やステッチ条件を変えず、同じステッチを繰り返すことがあります。ただ、カット間で背景のシーム位置が変わったりすると下流の編集で困りますので、マスクの当て方も完全に同一にしたくなります。
標準的な使い方としては、stichのメニューの中でpanoファイルの選択を行います。
これでも欲しい機能は満たせますが、動画ファイルをD&Dして読み込ませる手間がまどろっこしさを感じていました。
kavaファイルをワードパッドで開いてみます。kavaファイルがテキストファイルであることは、電塾で教えてもらいました。いつもお世話になっています。
入力している動画のファイル名が見つかりますので、ファイル名をカット間で統一していれば、同じkavaファイルを使いまわせそうです。(注意:ファイル上書きの危険性があるので、作業に取り掛かる前にバックアップしておくことが前提です。)
試しにこのまま起動してみると、当たり前ですがエラーが起きます。
今のファイル構成がこちらです。jpgファイルは要らないかもしれません。
kavaファイルを訂正した内容に合わせ、ファイル名を変更します。
kavaファイルを起動すると、今度は、うまくAVPを騙せました。
別の動画ファイルのセットに変えたときは、シンクロしなおすのをお忘れなく。
同様な手法をAutoPanoのpanoファイルでも使えます。APG4.4を使っていますが、なぜかテンプレートからマスクのデータを反映させる方法がわからず、仕方なく、この方法を使っています。どなたかご教示いただけると助かります。
ところで、kavaファイルの中を見ていると、マスクの位置やCPの位置などがテキストで表記されているので、この部分を修正すると、細かい調整を手入力で訂正できるのかもしれません。
また、PTGuiやMistikaVRなどのステッチソフトのプロジェクトファイルもワードパットで中身を読めたりするので、いろいろと解析して遊べそうです。
※
AutoPanoVideoは最新バージョンが3に上がっています。3での挙動は未確認です。デゴースティング技術のD-Warpが当初はOmniのみ有効だったので、少し足が遠ざかってしまいました。